作図をするときは「それらしく書く」ことが大事です。
つまり「矢印の長さや向きが物理的におかしくないように書く」ことです。
間違った作図が多い斜面の問題を例に考えてみましょう。
まず、作用する力を書き込みます。
この運動では平面的に運動します。
この場合、軸を取る場合、
斜面に沿って下向きを$x$
斜面に垂直に上向きを$y$
と設定すると考えやすいです。
よってこの2つの作用している力を$x$軸、$y$軸に合わせて分解する必要が出てきます。
と分解することができます。
ここで$N$は垂直抗力と呼び、$f$を摩擦力と呼びます。
$N$と$R$のなす角$\alpha$が小さければ摩擦力$f$が小さくなります。
摩擦が無いモデルでは$\alpha=0$として考えていることを意味しています。
2つの力をまとめると
となります。
注意点
・力を分解するときは長方形を書き、どのように分解したのかが判るように書く
・重力$mg$は真下に矢印を書く
・$N$の矢印の長さと$mg \cos \theta$の矢印の長さが同じに見えるように書く
間違った作図例
いいかげんな図ではなく、きちんと考えて書くことを心がけて下さい。