理化学研究所の研究グループが合成に成功した原子番号113番の新元素の名称について、化学者の国際組織「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」は30日、グループが提案した通りの「ニホニウム」に決めたと発表した。
元素記号も提案通りの「Nh」とした。
新元素を合成した理研仁科加速器研究センターの森田浩介・グループディレクター(59)らが今年3月、名称などをIUPACに提案していた。
新元素は、理研グループが2004~12年に計3回、合成に成功。IUPACが昨年12月に日本人研究者として初めて森田さんらに命名権を与えた。ニホニウムの名前は、今後発行される理科や化学の教科書の周期表などに掲載される。森田さんは「日本発、アジア初の元素名が周期表の一席を占めることになった。大変光栄に思う」などとコメントした。
ようやく確定して良かったと思います。
森田先生が数年前の東邦大学での特別講義後の食事中に雑談をした時、
この元素の話をしていて、
「日本が優勢だとは思うが、確定するまで何とも言えない。」
の様な事を言っていたことが記憶に残っています。
日本の名前が元素表に記されるというのはもの凄い事で、感動してしまいます。
「ニホニウム」は元素番号が113なので、化学の時間に覚えるであろう
「水平リーベ~・・・」からはかなり先の位置になってしまいますが、
日本人としては真っ先に覚えたい元素になったかもしれません。
きっと、中高の教科書ではコラム的な感じで取り上げられることでしょう。
このニュースがきっかけで科学に興味を持ち研究者を志す人が増えることを期待します。