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教養の物理~06/18分のアンケートに関して その1

・$Q(t)=\int_{0}^{t} I(t') dt'+Q(0)$の$t'$はなぜ?

積分区間の$t$と変数の$t$を混同しないために変数の方に$'$を付けてあるだけです。

・「コンデンサーが貯まるまでは回路に電流は流れない」という解釈であってますか?

逆です。
コンデンサーに充電している最中に電流が流れ、
コンデンサーが貯まったら回路に電流は流れなくなります。

・高校で抵抗が2個の並列の場合、$\frac{R_1 \times R_2}{R_1+R_2}$と習ったのですが、なぜこうなるのですか?

ちょっとどういう状況の回路なのかよくわからないので、詳細の図を書いてください。

・なぜ、西日本は$60\mbox{[Hz]}$で東日本は$50\mbox{[Hz]}$なんですか?

電気を導入した明治時代、
関東で東京電燈がドイツ製の発電機$50 \mbox{[Hz]}$を導入し、
関西では大阪電燈がアメリカ製の発電機$60 \mbox{[Hz]}$を導入しました。
これが基になり東日本と西日本に広がって現在のような分布になりました。

・いきなり微分が出るのが分からない。

どこの部分を指しているのかがちょっと判らないですが、
物理において、微分・積分は切っても切れない縁で結ばれています。
微分・積分を抜きで物理を正しく理解することは困難です。
講義でも少し話しましたが、
「まずは微小部分を考える」その後、「全体に対して合計(積分)する」といった手法は
物理ではよくあることです。
ですから、微分・積分は「道具として自在に使える」ような状態に
準備をしておいて下さい。

・今回のテスト対策もWebの例題で良いでしょうか?

良いです。
掲載してある問題からそのまま出題するか、一部を変えて出題する予定です。
基本的に掲載してある例題をしっかりやっておけばできるテスト問題です。

・テストに出るポイントなど教えて欲しい。

これまでの電磁気学でやったことで大きなテーマは
-クーロン力
-ガウスの法則
-回路方程式
です。
後、細かい雑問も少々出す予定です。

・中間にRLC直列回路とか出るんですか?

RLC回路は出ないけどRC回路の問題は出します。

・ガウスが難しい。テストに出さないで欲しい。

出します。しっかり復習をしておいて下さい。

・物理を学んでいく上で大切なことはなんですか?

「何故、そうなるのか?」という思考を常に持つことです。
物理現象に対しても、教科書に書いてある法則や定義についても
「何故、そう表すことができるのか?」
「何故、そのイコールは結べるのか?」
「何故、その定義があるのか?」
等々、先人達の知恵を単に受け取るだけではなく、
そこに「どんな理由があるのか?」を考えることです。

そして、その「何故?」を一つ一つ解消していくことです。
単に知識として与えられただけの状態では「自分のもの」にはなりません。
手を動かし、頭を働かせて理解することで「自分のもの」になるのです。

・朝、すっきりおきられるようにするにはどうしたらよいでしょうか?

睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つがあります。
このサイクルは約90分で、「ノンレム睡眠 60分~80分」の後
「レム睡眠10分~30分」となります。
スッキリと目覚めるにはレム睡眠の後半で起きるのが良いとされています。
しかし、このレム睡眠が発生するタイミングには幅があり、個人差があります。
自分の睡眠周期を知り、自分に合った時間に目覚まし時計をセットすると良いでしょう。

・やる気スイッチはどこにありますか?

某塾のCMでは背中の辺りにあるようです。
大学生にもなってやる気のスイッチを探しているようでは少し困るのですが、
基本的に、やる気の源は「好奇心」や「目標」でしょう。
大きな目標と、当面の目標を設定し、
そのために「何が必要か?」「何をすべきか?」を具体的に
リスト化してはどうでしょう?

漠然と「やらなきゃ」とか「頑張らないと」といった状況ではなく、
具体的に「やるべきこと」を目に見える形にすればとりあえず前に進むことが出来ると
思いますよ。

・自分にとっての一番の自慢は何ですか?

難しい質問ですね。
一応、現在の研究している部分は世界初のことをやっていますが、
これはどの研究者でも世界初を目指してやってる訳ですから
あまり自慢にはならないかな。

・今やっている研究の課題はなんですか?

私が現在やっている研究の分野は「原子物理」です。
特に、「原子のレーザー分光」を手法とした「原子の持つ固有の情報」の収集と
その傾向についての研究をしています。
おそらく、「量子力学」や「原子物理学」を勉強すると少し出て来ると思いますが、
「Stark効果」「Zeeman効果」に関する研究で、原子に電場や磁場を印加し、
原子のエネルギー準位がどのように変化するかについて測定しています。
Stark効果からは原子の分極率が測定でき、
Zeeman効果からは原子の$g$因子という物理量が求められます。
これらの「分極率」や「$g$因子」原子固有の物理量で、
「どのような値になり、どのような傾向があるか?」という事は興味深いものです。
簡単に説明するとこんな感じかな。

・ご飯はですか?パン派ですか?

ご飯派です。

とりあえず、ここまで。



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